下関市豊浦町防災救急訓練
8月25日(日)、川棚小学校体育館及びグラウンドにおいて、下関市役所豊浦総合支所主催、
下関市消防局豊浦西消防署、豊浦地区まちづくり協議会、川棚自治会連合会共催の防災救急
訓練が開催されました。
8時30分に響灘沖を震源とするマグニチュード7の地震が発生し、豊浦町で震度6強の揺れ
が観測され、日本海側には大津波警報が発令されているというのが大まかな想定です。

8時30分に防災スピーカーと消防団車両による
放送があり、訓練開始です。
川棚自治会内の各地域から、住民が避難袋を
持って集合し、それぞれの自治会ごとに整列
します。各自治会では、出席者を確認し、会場
前面に報告します。6名ほどの方に、負傷者と
いうことで、ビブスをつけてもらいました。
「防災スピーカーは聞こえんし、待っていて
ても消防団も来ないから、来たよ。」という
声もありました。

持参した非常袋の中身については、配付された
資料をみながら簡単に確認をしました。
少しずつ、災害に備えた非常袋を常備している
ご家庭も増えているようです。
総合支所の担当者から、災害時の市の役割や体制についてと、避難所の運営について資料を基に簡単な説明がありました。災害時における、自助、共助の大切さが強調されました。

続いて段ボールによる間仕切り作成です。二つの班に分かれて、作成しました。皆さん、積極的に作成に参加しておられました。

二手に分かれて、片方は、段ボール間仕切りの
居住環境を確認しています。
一区画、家族4人がやっとという感じです。
間仕切りは、これより低いとプライバシーが保てず、高いと防犯上の問題もあり、なかなか距離感が難しいそうです。

もう一方は、豊浦西消防署の指導で搬送訓練ですす。棒と毛布を使った簡易担架の作り方、ナップサックなどを利用した、両手がふさがらない人の
背負い方などを教えてもらいました。

前半が終了し、グラウンドへの移動。給水所の隣
には、まちづくり協議大会が購入した、非常持ち出
し袋の見本が並べられました。給水のついでに、袋の中身を確認される方もおられました。
グラウンドでは、情報発信訓練です。参加者がパイプ椅子を使って、校庭に文字を書き、
ドローンがそれを映し、画像がモニターに映ります。


応急給水活動訓練に並行して、消防団川棚分団による救助訓練が行われました。

実際の災害時に最も大きな問題になるのは、
やはり水だと思います。給水車を待つだけで
なく、必要な水をどう確保するかは、日ごろ
からしっかりと各家庭で考えておかなければ
なりません。
今回の訓練には167名の参加者がありました。実際に歩いて避難してみて、感じることが
いろいろあったのではないでしょうか。子どもさんを連れて参加された方は、途中で動き
回ったり、声をあげて大変な思いをされたと思いますが、実際に災害が起きた時は、もっと
大変なことがあると思います。
町の訓練は5年に1回ですが、今回の訓練が、家庭や自治会での防災の在り方を考えるきっかけ